【映画】Deep Blue

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本作品は、海洋生物のドキュメンタリー。

イギリスのBBCが、約7年(!)の取材で得た膨大な映像を編集しているだけあって、驚きの映像ばかりだ。「あるがままの現実を伝えること」に忠実でありつつ、自然の美しさと厳しさを迫力をもって映し出すことに成功している。

だが、メイキングを見て思ったのは、やはりこれらは映像であるという事実だ。決して映像だからダメだと云うつもりはないし、映像自体は文句をつけるところなく素晴らしい。実際に、これら映像を撮るために撮影チームは、その瞬間をひたすら待ち続け谷違いないし、その忍耐力には心からの敬意を払いたい(とはいえ、クルー達はそれさえも楽しんでいるように見えるが)。

これらの映像は決定的な瞬間を捉えているのは事実だが、驚くべき事は、むしろ私達の視線の及ばないところで、DVDの中では決定的にみえる「それらの瞬間」が普通に世界に転がっているという、当たり前の事実である。そして、その事実はメイキングの「衝撃のシーンが取られている場所を、少し引いた場所から撮った映像」のなかで確認することができる。

当たり前だが、海は広い。そして、そこには固有のドラマが繰り広げられている、だが、それは綿々と連なっている自然というシステムの部分にすぎないなのだ。逆説的に、世界は広大であると理解させられる。色々なな意味で、おすすめの一本。

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