経営に携わる人が勉強すべき3つの分野と学習を続ける4つのコツ

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自分にできるのか、その資格があるのか?
不安は絶えることはありませんよね。

経営に携わることが決まったら、まず不安に感じるのは、自らの経験・知識不足なのではと思います。海外で現地法人を任された時に感じた不安は、まるで昨日のことのように思い起こすことが出来ます。

また、そんな不安な日々の中から実体験として私が学んだことは「経営には広範囲で様々な知識が必要であり、また事業の成長ステージによって必要とされる知識も異なるということ」。したがって「経営についての勉強も、ここだけ知っておけばなどの明快な決まった範囲等はなく、また単純なゴール設定はできない」という事実でした。

当然なのですが、貴方が経営を通して何をしたいと考えているのか、どんなゴールを持っているのかによっても、何を学ぶべきかが異なってきます。仮に明確な方向性があり、学ぶ目的が明確ならば、おこなうべきアクションは本当にシンプルといえます。

それは様々な方法を利用して「先人の知恵を真摯に吸収すること。勇気を持って様々な場面で、その知恵を利用してみること。そして利用して得た学びを、自分の大事な生きた知識・経験という糧(血肉)にすること。その糧をテコにして経験・理解のスピードにレバレッジをきかせるために、発想を豊かにして可能な限り縦横無尽に使ってみること。

本当に、この内容の愚直な繰り返しが基本だと思います。

経営に携わる人は、多少なりとも他者と共有できない孤独を抱えています。その孤独は答えのない道を歩き始めた選択によるもので、どの経営者も持っているでしょう。
だからこそ、あなたも下記のように恥ずかしがる必要など、どこにもないのです。

  • 「経営の勉強を始めたいけれど、どこからやればいいの…」
  • 「時間がない中で経営の勉強を効果的に進めるコツはあるのだろうか?」

仮にあなたの抱える孤独がどれほ辛く思えるとしても、どの経営者でも、先達から良く学び、そして新しい考えや手法を展開してきたのです。それは既に誰かがくぐってきた経験であることを忘れないで下さい。だからこそ(繰り返しになりますが、)先人・先達から、経験や知識を遠慮なく良く学び、吸収すべきなのです。

今回の記事では、以下の内容についてメインに話をいたします。

  • 経営者がはじめに取り掛かるべき3つの分野
  • 経営について勉強する3つの方法
  • 経営の勉強を続ける4つのコツ
  • 経営の実践を通して学ぶべき要素
  • 経営者に求められるマインド

経営の勉強は難しく、周囲には相談できる仲間も、味方も少ない、そう思って心が挫けることは多いかもしれません。そして、そんな状態で失敗することは、恐怖かもしれません。しかし、経営を目指す者に求められる必須のマインドのに「失敗を恐れない」というのがあります。

ただ、自分の足でしっかりと立ち、失敗を恐れないマインドを秘め、自己のケイパビリティをしっかりと認識し、継続した勉強・経験のサイクルを持続できうるならば、その事実をもって、あなたは素晴らしい経営者になれる可能性があると言い切ることができます。

経営者が勉強すべき3つの分野

ここでは、これから経営の勉強を始める際に、はじめに知識が必要となる3つの分野について解説したいと思います。
この3つの分野は経営の勉強の土台となるもので、もし何から勉強したら良いかわからないと感じるならば、まずは以下の3つについて知識を深めてみてください。

  • 経営に必要な数字の把握方法
  • 会社の内側に対する経営
  • 会社の外側に対する経営

それぞれの分野を、ひとつの記事のなかで深い知識をまとめること出来ないので、この記事では経営の勉強を3つの分野に分けること、そして全体を把握することが重要であると理解してください。

経営に必要な数字の把握方法

経営に必要な数字とは、企業会計に関する知識を指します。

あなたが会社を継ごうとしているのであれば、貸借対照表や損益計算書に目を通した経験を持つはずです。

このように現代の企業活動は数字に置き換えて管理されます。まずはこれを学ぶのです。 企業会計について勉強していく場合は、以下のポイントをおさえておきましょう。

会計、経理、財務の違い
会社の内側に対する経営
会社の外側に対する経営

会計、経理、財務の違い

  • 決算書の作成方法
  • 読み方を理解
  • 簿記の勉強

上記の3つをおさえつつ、参考書を利用して勉強していくのが企業会計を学ぶ方法になります。

企業会計についてのおすすめの参考書は後述するので確認してみてください。

関連記事:おすすめ本8選!財務の意味と業務を理解して勉強を始めよう

会社の内側に対する経営


次に会社の内側に対する経営について解説します。

これは主に以下を指します。

  • ビジネスモデルのブラッシュアップ
  • 従業員のマネジメント
  • 理念の構築と共有
  • 設備
  • 研究開発体制の維持・管理

会社の内側に対する経営だけでも、その内容は非常に多岐にわたり幅広くなります。

しかし会社の内部に問題があると継続して利益を得ることができません。いざ経営に着手すると、ついつい会社の外の問題に注目しがちですが、内部を整えるのも経営に対する重要な要請です。

会社の外側に対する経営


最後に会社の外側に対する経営について解説します。
こちらも以下のとおり非常に幅広い内容となります。

  • 広告宣伝戦略
  • 金融機関との付き合い方
  • 経営者同士の交渉
  • 投資

また会社の外側に対する経営は、机上の学習では習得しにくいものが多くなる点にも特徴があります。

それらについては「実践を通してしか学べないものに注意」で詳しく解説します。 このように経営の勉強は机上におけるインプットと実践によるアウトプットを適切に組み合わせて進めていく必要があります。

→実践としての三枝

しかしインプットがなければアウトプットできるものも存在しないため、まずは上記3つの分野について知識を深めましょう。

経営について勉強する3つの方法

勉強すべき経営を3つの分野に分けたうえで、続いては勉強の方法を3つ紹介します。

経営者は忙しいので書籍による勉強が第1の手段となりますが、必要に応じてセミナーや勉強会を利用することで実践とは別のアウトプットの機会を得られます。

また先代経営者はあなたにとって何よりの師となります。

・書籍による学習
・先人から学ぶ
・セミナーや勉強会を活用

書籍による学習

経営について学ぶ際、書籍ほど使い勝手の良いものはないでしょう。経営者は忙しいため、後述するセミナーや勉強会に頻繁に参加できるわけではありません。

そのため、移動中や隙間時間を利用して書籍で土台となる知識を習得するのです。 最近は電子書籍が非常に便利です。

電子書籍ならばかさばることなく数百冊の書籍を持ち歩くことができるためです。さらに昨今は書籍をリスニングできるサービスもあるため、車の運転中に聞き流すといった勉強も可能です。

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先人から学ぶ

先代経営者・他企業の社長といった、これまで経営に携わってきた方々から学ぶべきことは本当に多いのです。

彼らはどのような形であれ、長期にわたって一つの会社を継続させてきたのです。

書籍の勉強を進める過程で、知識を実践に落とし込むイメージが持てない部分が出てきたのならば、まずは先代経営者や他の企業の社長に疑問をぶつけてみると良いでしょう。

書籍による勉強が進み、あなたの中に知識が蓄積されていくと、ついつい「自分は他の社長よりもできる」という思いが生まれますが、それは全くの間違いです。

しかし机上の知識を得ることと、それを実践に落とし込むことの間には大きな隔たりがあります。あなたが他の経営者から学ぶことはきっと多いはずです。

→ここは、キラーパス、統合的(シンタックス)を学んで下さい。

セミナーや勉強会を活用

セミナーと勉強会は複数人で行うインプットの場であり、本番の経営とはまた別のアウトプットの場です。このようにセミナーおよび勉強会は、書籍によるインプットと経営の実践を繋ぐ役割を持つのですね。

忙しいと頻繁に参加できませんが、書籍によるインプットが一段落するごとに積極的に参加することをおすすめします。

セミナーや勉強会を選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 内容を理解するために必要となる知識をあなたが習得しているか否か
  • 参加することで得られるベネフィット
  • 講師や中心人物の経歴
  • また一部のセミナーや勉強会は、講師や中心人物が教材を販売することを目的に開催されている場合があります。

中には本当に利用価値のある教材も存在しますが、会の熱気にあてられて思考停止のまま購入しないように注意しましょう。

経営の勉強を続ける4つのコツ

ここまで経営について勉強すべき内容と、3つの勉強方法を解説してきました。

「そうはいっても毎日忙しくて、勉強する時間が上手にとれない」という意見もあるでしょう。

そこで、ここでは忙しい経営者が経営の勉強を続ける4つのコツをお伝えします。

・隙間時間の活用
・必要なときに必要な知識を得る
・アウトプットを大切に
・体系的な学習も行う

隙間時間の活用

1つ目のコツは隙間時間を活用することです。

そのためには以下の3つのポイントをおさえましょう。

  • 移動時間に合わせた学習方法を選択
  • 書籍をすぐに取り出すことのできる状態に置く
  • 隙間時間の学習を習慣づける

例えば満員電車での移動が多いならば紙媒体の書籍よりもスマホで電子書籍を読むべきです。

それに対してタクシー移動が多いならば紙媒体の書籍も読みやすいでしょう。

また書籍を取り出すまでに超えるべきハードルを下げることも重要です。紙媒体ならばカバンに」1冊、スマホならば電子書籍アプリをトップ画面に設置してきましょう。

ここに余計なハードルがあると、書籍を読むのが面倒になり隙間時間の勉強が停滞します。 そして最終的には隙間時間の勉強を習慣づけることが重要です。

「10分あるから本を読むか…」と思わずに無意識に書籍を開くことができる状態を目指しましょう。

→経営者にとって時間は金なりです。

必要なときに必要な知識を得る

あなたが経営に携わり始めると、様々な課題にぶつかります。その際、目の前にある課題に直接役に立つ知識を得るように心がけましょう。

目の前の問題と関連する知識は頭に残りやすいためです。これが2つ目のコツです。 経営に関する書籍を読むと、内容に納得する機会が多くあるでしょうが、納得しただけでは長期記憶として頭に残りません。

そのため一度経営全体について学んだ後は、必要な知識を必要なときに得ることを心がけるのです。

アウトプットを大切に

知識の習得にはアウトプットが欠かせません。

インプットとアウトプットのバランスについては、一般的に「インプット3:アウトプット7」と言われています。

しかし経営の場合は一つのミスにより会社全体で大きな損失につながる恐れもあるため、額面通りに「インプット3:アウトプット7」を実践すると危険です。また経営のために必要となる知識は膨大であるため、全てについてアウトプットしていたのでは勉強が進みません。

目の前の課題のために必要な知識を学ぶことを重視しながら、アウトプットにも気を配ってください。アウトプットの場としては、記事の前半で挙げたセミナーや勉強会も効果的です。

→アウトプット

体系的な学習も行う

2つ目のコツとして紹介した「必要なときに必要な知識を得る」と矛盾するかのように思えるかもしれませんが、4つ目のコツは「体系的な学習を行う」です。

つまりは目の前の課題に結び付くピンポイント学習と体系的な学習のバランスが重要なのですね。 経営論は歴史を通して体系化されています。

そのため効率的な勉強のためには体系化された理論を一通り学ぶのが効果的なのです。それを踏まえてピンポイントの知識を深めていくことで、経営者としての能力を高めることができます。

実践を通してしか学べないものに注意

ここまで経営の勉強について、そのコツも含めて解説してきました。これから学ぼうとする場合、まず必要となるのは知識の獲得、やはり机上の勉強です。そこで知識を広げ、目の前の課題に即したピンポイントの学習で知識を深めるイメージです。

しかし、経営についての机上の学習は大事ですが、実践を通すことでしか学びにくいものがある点は、必ず頭に入れておいて下さい。

それが以下の3つです。

・経営者同士の交渉
・人脈を作ること
・会社の成長ルートは予測できない場合が多い

経営者同士の交渉

経営者になると様々なタイミングで交渉をする必要があります。法人取引を決める際、事業提携の相談をする際、顧問会計士を選択する際…経営者にとって交渉ごとは業務の大部分を占めるのです。

その際、注意すべきが経営者同士の交渉です。

これは机上の学習でノウハウを学びにくいためです。例えば事業提携の条件について同業他社の社長と交渉する場合について考えると、相手はおそらくあなたよりも経営に携わった経験が長いでしょう。

そのため付け焼刃の知識で交渉しても、優位に立つことはで難しいかもしれません。そこで、経営者同士の交渉については、はじめのうちは経験のある先代経営者に任せて、あなたは現場でそのノウハウを盗むことに注力すべきです。

→ 特に実践の交渉では、その言葉の端々にあるベースになるお金の考え方から出てくる内容を学ぶべきです。従って、彼らのベースになるお金の考え方について、最低限理解をした上でないとノウハウを取り損ねますので、必ず“経営に必要な数字”の部分については抑えるようにしておきましょう。

人脈を作ること

経営者にとって人脈は重要ですが、これも机上の学習では得にくくなります。

しかし人脈については無理をして構築しようと考える必要はありません。先代経営者が築いた取引先や顧客がすでにあるため、まずはそれらからの信頼を得ることを重視しましょう。

その上で、あなた独自の人脈は経営を続ける中で自然と作られていきます。無理に人脈を広げるよりは誠実に経営を行うことに目を向けるべきでしょう。

→人脈とは

会社の成長ルートは予測できない場合が多い

会社の成長速度および成長方法は、経営者であっても正確に予測することはできません。

あなたが会社を継いで経営していく場合、成長のモデルとなる会社を設定することもあるでしょう。

しかし、多くの場合、モデルと現実の間に齟齬が生まれていきます。

ただ、これも無理に修正する必要はないでしょう。あなたの会社はあなたの会社として成長していくのです。

つまり、あなたは会社の成長に応じて柔軟に経営をしていくべきというわけです。机上の学習を重視しすぎるとしばしば柔軟さを失います。そこに注意しましょう。

→成長についての

経営者であるために必要なマインド

・失敗を恐れない
・意見や考え方について選り好みしない
・志(ビジョン)を持つ

記事の最後で解説するのは経営者のマインドについてです。ここで解説する3つのマインドは、優れた実績を残す多くの経営者に共通します。

また経営についての勉強を効果的に進める機能を持ちます。 そしてあくまで心のあり方なので、今は有しておらずともこれから獲得していくことができます。

失敗を恐れない

経営はトライ&エラーの繰り返しです。刻一刻と変わる現代のビジネスにおいて、過去の実績や理論だけで正解は必ずしも得ることはできないでしょう。
つまり行動した結果のアウトプットが失敗である可能性を完全に避けることはできません。むしろ、失敗の方が多いはずです。
しかし、そこで経営者が失敗を恐れると、あなたの会社に適した経営のあり方を見つけることができなくなってしまいます。そのため失敗を恐れない心は経営者として必須なのです。ただし失敗を恐れないということは、無謀であることとは別です。そのためリスクについては念頭におきながら正確に見極める努力はすべきです。

→リスクについて学ぶ

意見や考え方について選り好みしない

経営をしていく上で対立する意見に悩まされることは一般的ですし、そもそもプロセスとして対立意見を考慮することは非常に重要です。もちろん、経営者として対立する複数の選択肢の中から一つを選ぶことは重要ですが、その際、ついついあなたの好みの意見を肩入れしてないように、選ばなかった選択肢が持つ良い点を見逃さないように気を付けましょう。

→ オープンな意見、そして公平な意見、データをもとに

志(ビジョン)を持つ

何度も述べている通り、経営の勉強は経営者である限り一生続きます。結果が出ないときなどは、勉強に嫌気が指す場合もあるでしょう。しかし、優れた経営者はそういった場合であっても気持ちを切り替えて学び続けます。 なぜそのようなことができるかというと、それは経営者が志を持っているためです。

経営者としてこうありたい、会社にこうあってほしい、社会に存在する問題を解決したい…こうした志がコツコツと勉強を続けるエネルギーになります。

そして、その積み上げた勉強に裏打ちされた志は、いつしかが貴方の背骨となり、態度の一貫性を必ず支えてくれるでしょう。

→志は一貫性につながる。

まとめ

長くなりましたが、今回の記事では経営を勉強することについて経験も踏まえて解説してみましたが、いかがでしたか?

漠然として経営の勉強の内容と進め方について、ご自身にあわせて頭の中でまとめることはできたでしょうか?

今回の記事のポイントをまとめると以下になります。

  • 経営者がまず取り掛かる準備分野は、企業会計、内部経営、外部経営の3つ
  • 基本は書籍による勉強でが、必要に応じてセミナーや勉強会を利用
  • 先代経営者・メンターおよび他企業の経営者から学ぶべきことを多ぼう
  • 経営者の勉強には隙間時間の活用しかないことを心得ましょう
  • 交渉や会社の成長に関しては、机上の学習より、信頼する方から

会社を継いで経営者としての第一歩を踏み出すと、勉強していくものがあまりに膨大で、心が折れそうになるかもしれません。しかし、経営者や会社のあるべき姿が頭の中に描かれているならば、日々の勉強や、独自の歩みの積み重ねが、あなたを優れた経営者にしてくれるでしょう。

まずは、あなたの手で最初の1冊となる経営に関する書籍を選んでみましょう。

− 先達からもらったリスト
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