内容自体は映画を観てもらうのが一番だと思うけれど、ハーヴィー・ミルクという人間が実在した事実がセクシュアル・マイノリティーのみならず、その他のマイノリティーにとっても、非常に意義深いことだったという事実が良く分かると思う。
ミルクは暗殺以前から危険を感じていて、何か自分にあった際に備え、幾つかの音声テープを録音していた。そして、それらのテープの1つには、有名な下記の言葉が録音されていたという。
「もし一発の銃弾が私の脳に達するようなことがあれば、その銃弾はすべてのクローゼットの扉を破壊するだろう」(= もし私が暗殺されるようなことがあれば、それはこれまで隠れていたすべてのゲイの者たちをカミングアウトさせることにつながるだろう)
『ミルク』を監督したのはガス・ヴァン・サント。『ラスト・デイズ』や『パラノイドパーク』等、ここ数年は小規模な作品が目立っていたガス・ヴァン・サントだが、『実に『小説家を見つけたら』以来のメジャー作品となった。
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