富士幼稚園 / 佐藤可士和 & 手塚建築研究所

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東京都立川にある「ふじようちえん」をご存知でしょうか。様々な媒体で記事がでていたので、見たことがある人も多いかもかもしれません。この幼稚園をつくるにあたりクリエイティブ・ディレクション(これって、日本語でどう訳すのでしょうね)をしたのは佐藤可士和さん、実際の園舎の設計は手塚建築研究所の手塚貴晴さんと由比さんだそうです。 デザイン・コンセプトとして面白いのは、幼稚園自体がドーナッツ型というところで、建築家の手塚氏はそのコンセプトの発想段階について以下のように述べています。

行き止まりの無い建物を作ろうと思いました。確か思いついたのは中央線に乗っていた時だと思います。私たちの子供を見ていると、ともかく、ぐるぐる回るのが子供は大好きです。

なるほどですね。コンセプトはシンプルですし、誰でも見たことがある競技場のトラックを想像すればわかるように、限定された空間を無限の距離に転化するという意味では、これアイデア以上はないでしょう。 また、個人的には、この言及が興味を引かれました。

行き止まりがあるとどうしても端っこの部屋は仲間外れで、園長先生の目が届きにくくなりそうなのですが、この建物では全てが園長先生の視界の中にあります。この視界の中に入っているというのは園長先生だけの話ではなくて、園児にとっても同じです。

この着想は、監視する装置としての発想を、180度向きを変えたベンサム案のようにも受け取れます。功利主義者として知られたベンサムが考えたパノプティコン(一望監視施設)とは、最小限の監視費用で犯罪者の更生を実現するための装置として考案されたものですが、ふじようちえんの場合には建物にある壁で仕切られたような空間を排除して開放的にすることを発想の前提においたとの事でしたので、パノプティコンのような機能の効率性は残しながら、仲間の中にいる時の安心感が得られるような空間をつくろうとしたわけですね。

この幼大きな仲間の中にいる時の安心感。これが確保できたと思います。この幼稚園ではいじめは無いはずです。いじめは分割され閉じこもった世界の中で起きるからです。

上記が実際に機能するかどうかはわからない、でも面白い試みだと思う。 というわけで、ふじようちえん、注目です。

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