ソフトスペース

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日々の生活のなかで生まれるアイデアや日々の気付きを、クリエイティビティや、ナレッジマネジメントとして生かすために、関連する情報を自由に残しておけるスペース(場所)が欲しいなと、いつも考えています。

でも現実の世界では、クリエイティビティに関するパーソナルスペースを自分のために確保するのは、場所的にも、予算的にも、なかなか難しい…。

これまでも、移動が多かったGIANには、物理的なスペース確保も難しく、もし確保できても、一旦回外に離れてしまえば自由にそこに行くことすらできなくて活用できないと意味がありません。

何か現実的に手に入れられる、そんな良い方法はないものだろうか?と、色々と考えてみました。

現代のストック整理の記憶装置としてのインターネット

よくよく考えると、スペースという空間的な括りさえ外せば、世界にある膨大な記憶、知識の記憶媒体の肩代わりとして、現代ではインターネットがその役割の一部を担ってくれています。実際に今では一生分の知識すらポケットに入れたままで、何処にでも持って行くことができますしね。

公共用ではない自分専用の記憶媒体としてでも、例えばEVERNOTEとかNotionとかを利用すれば良いですし(実際に私も利用しているのですが)、それでもノートパソコンやスマートフォンだけの利用する際に、なんとなしに不足を感じるのも事実。

一生分の知識をポケットに入れておけるし、とても情報検索には便利だけれど、ちょっとした組み合わせを発揮させるような場面では、“何かが”私たちの自由度を邪魔して、窮屈な感じがするとでもいえばいいのだろうか?

多分、それは、どんなアイデアであっても、どのノートパソコンもスマートフォンでも同じように、表示媒体が小さくて平らなディスプレイに制限されてしまうことや、ソフトもどちらかといえば言語優位の仕組みで、イメージを作りだすために様々なイメージを頭の中で組み合わせる「イメージ思考(右脳志向?)」には適していないからなのかもしれない。

そう考えると、どちらかといえば、自分がいま欲しいのスペース(場所)というのは、記憶したい内容を視覚的なイメージに結びつけて覚える記憶術にあるような「場所法での記憶の宮殿」・「古代アボリジニ記憶術のロックガーデン」の機能・空間の代替えをしてくれるようなスペース(場所)なのではないだろうかと思いました。

2つの記憶法

人間の脳は「場所や風景などの記憶」に長けているとされ、場所法の記憶術は、その特性を生かしたテクニックです。、最近では、記憶の宮殿の他にも「古代アボリジニの記憶術」という方法が優れた手法が発表されています。

具体的な「記憶の宮殿」「古代アボリジニの記憶術」の訓練内容は以下の通り。

◆ギリシャ由来の場所法元祖・メモリーパレス(記憶の宮殿)

子どもの頃に住んでいた家の寝室、ないしは今住んでいる自宅を頭の中に思い浮かべ、その空間内にある物体をできる限り具体的に想像する(例:部屋の入り口の左側の机の上に置かれている、シェード部分に調節機能が付いた、台座の中央部に電源スイッチのある赤いランプ)。

記憶したい内容がある場合、それぞれの内容を「想像上の物体自体」と「その物体の位置」を関連付けるようにして覚える。内容を思い出そうとする場合、想像上の空間を移動して、関連する物体に近づくようなイメージを思い浮かべるようにする。

◆古代アボリジニ記憶術・「ロックガーデン」

「ロックガーデン」と呼ばれる庭園(以下の画像)にある石・植物・コンクリート板などのオブジェをそれぞれ見る。その後、それぞれのオブジェとその配置について自分なりの「ストーリー」を作成するように求める。

記憶したい内容がある場合、それぞれの内容をロックガーデン内のオブジェに関連付けるようにして覚え、内容を思い出そうとする場合、ストーリーを思い出しながら想像上のロックガーデンを移動し、関連するオブジェに近づくようなイメージを思い浮かべる。

フィクションの中での記憶術

記憶術として有名なのは「記憶の宮殿(メモリーパレス)」で、フィクションの中でもけっこう頻繁にでてきますし、あのシャーロック・ホームズやハンニバル・レクター博士という天才達も利用しています。

作品「羊たちの沈黙」の続編「ハンニバル」では、天才的な頭脳を持つ殺人者ハンニバル・レクター博士は、彼の記憶の中に、千もの部屋がある広大な宮殿を構築。

レクター氏によると「私の宮殿は中世の基準でも広大だ」とのことで、規模と複雑さにおいてはイスタンブールのトプカピ宮殿に比肩していて、稀少な美術品の数々が配された1千もの部屋と数マイルに及ぶ廊下を備えていると述べています(文庫版下巻 p65 参照)。

その描写はとても圧倒的で、確かにこんなにずば抜けた「記憶の宮殿(メモリーパレス)」は羨ましい気もしますが、凄すぎて逆にイメージできませんし、天才の技だなぁとしか感想を持てません。

それに、むしろ今回欲しいのは、そんなバカでかい宮殿ではなくて、Memory (記憶する)、Creativity(柔軟な思考を出す)のプロセスが発揮できる場所としての空間です。

Memory (記憶する)、Creativity(柔軟な思考を出すための場所法)

ちなみにトニーブザンは、Memory (記憶する)、Creativity(柔軟な思考を出す)プロセスについて、こう述べています。

Memory (記憶する)、Creativity(柔軟な思考を出す)プロセスは集中の仕方が違うだけで、根本的には同じである。

何かをしっかりと記憶するには記憶したい情報を瞬時に覚えやすい画像に変換出来る想像力が求められる。対してCreativityは異なる2つのアイディアをつなぎ合わせ、新しい発想を出していくスキルが求められる。

Creativityとはいわば「未来の記憶力(future memory)」みたいなもの。いつでも引き出せるアイディア・情報を脳に蓄積しておかないと、新しい情報に遭遇した時に、繋げられない。

なので、いわゆる場所法に特有なイメージ記憶術を再現してくれて、肩代わりしてくれるようなスペースが好ましいい訳ですが、ここまで考えて、どうやら上記の古代アボリジニの記憶術に近い動作を、VRのソフトでもやってくれそうなことに気が付きました。

ソフトスペース

イメージと連携させた場所的なもの

ソフトの名前は、SoftSpaceで、

Softspace
VR/AR memory palace for creators.

Softspaceは、世界でも有数のアート&デザインスタジオで生まれ、生産性、コラボレーション、ナレッジマネジメントのための新しいタイプのツールで、美しい仮想ワークスペースを構築し、常に最高の仕事をするためのスペースを確保してくれる、と説明されています。

作成者は、クリエイティブなコーダーとしてスタジオで働いているうちに、スタジオの物理的なワークスペースが、その成功にどれほど貢献しているか気づくのと同時に、自分達が使っていた生産性向上アプリやコラボレーションアプリは、それに比べると見劣りすると感じていたといいます。

その結果、ルーム・トゥ・シンク(思索の部屋)、集中できる空間、美しいものを作るには美しい環境、が必要であると考え、どこにいても集中できるように環境としてデザインしました。雑音を排除し、重要なことに集中することができ、Softspaceの直感的でパワフルなUIを使えば、隠されたつながりをすべて見ることができます。

森さんの作品。
自分の場所の確保
生産性。

距離とアイデア 比例
距離というか場所の違いがアイデアに

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