市川準/トニー滝谷/東京兄妹

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市川準さんがお亡くなりなったとの報、先ずは冥福をお祈り申し上げます。個人的に、市川準監督の作品で最後に観たのは、村上春樹さんが原作の映画化の『トニー滝谷』だろうか。なにしろ、村上春樹氏の作品はあまり映画化されないし、原作も好きな作品で、とても興味を引かれながら鑑賞したのは事実なのだが、あまりに選択がマニアックすぎる。

主演はイッセー尾形と宮沢りえの二人で、イッセー尾形は上手いし、作中の宮沢りえの透明感は恐ろしい程だ。市川監督の描写も稀にはっとするほどのキレをみせている、そして、画をささえる音楽は、あの坂本龍一。なのだが…、なんというか、友達に気軽にお勧めできるような映画ではないし、矛盾した言い方で恐縮なのだが、『乾いているんだけど瑞々しい』というような空気感が、人物造形や色彩、つまり画面のそこらに中に漂っている映画で、おそらく好き嫌いが分かれる映画だと思う。

むしろ、個人的には、当時にはあまり面白くもなく感じた筈の、1995年に公開された映画が心に引っかかている。主演は緒形直人、粟田麗、東京の小さな街角で暮らす一組の兄妹の日常生活の風景を、淡々と人間模様を描いた作品の『東京兄妹』(とうきょうきょうだい)が、10年以上たった現在でも記憶から離れない。

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何はともあれ、村上春樹氏原作の短編もすばらしいし、一見の価値はあるかもしれない。

ちなみに、原作の短編小説は、上記の短編集『レキシントンの幽霊』に収められていて、映画は殆ど忠実に短編小説を映画化している…、とここまで書いてみて、あのマニアックな短編を映画にしてしまい、作品自体が素晴らしいということは、すごいことだなと。
市川準監督の作品を、時間があったら、また観てみようと思います。
とにかく、素晴らしい作品を残してくれたことに感謝しつつ、冥福を祈って合掌。

市川 準(いちかわ じゅん、1948年11月25日 – 2008年9月19日)は、日本の映画監督、CMディレクター。本名は、市川 純(読み同じ)。東京都府中市出身。CM演出家を経て1987年に『BU・SU』で映画初監督。以降、幅広い題材に意欲的に取り組み話題作を数多く発表している。

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