バフェット&ゲイツ:後輩と語る/学生たちからの21の質問
邦題はバフェット&ゲイツ:後輩と語る/学生たちからの21の質問だそうです。
2008年版「フォーブス」誌長者番付1位の投資家ウォーレン・バフェットと、1995年から2007年まで13年連続1位のマイクロソフト会長ビル・ゲイツ。友人でもある二人がバフェットの母校ネブラスカ大学の学生たちと行った公開対話。
学生向けですし、お二人とも学生からの質問に対して率直に答えてはいるものの、ある意味、どうしても教育的な感じは拭えませんし、対話の内容自体も目新しさがあるわけではありません。
とはいえ、表舞台であまりみることがないバフェットさんの声・人となりが観られたのは嬉しい。個人的には気難しい方じゃないか?と予想していたのですが、一連の会話がウイットに富んでいて、まさに一流の経営者として風格を持った方でした。
回答する時の出だしが、必ずジョークであるところが、いかにも米国的ではありますすが、ジョークを飛ばした次の瞬間には話の方向性をぶらすことなく、論理的に、淀みなく回答する明晰なところに感嘆しました。
これまでバフェットさんの書籍を幾つか読んだことがありますが、こうやって映像で声が聞けると、また異なった角度で読める気がします。
そしてゲイツさんの話。実は、気になった点は、一点だけ。、それは奥様の話ですね。何かしら重大な決断をする時に、奥様(もしくは家族ですね)の助言を聞くのは特段変わったことではありませんが、なぜかゲイツさんはしないだろうと勝手に思い込んでいたので、其の点だけは意外でした。
また著作では、個人的にこちらががおすすめです。バフエットさんのは、アニュアル・レポートに入っている「会長からの手紙」をまとめたものなので、著作ではないですけどね。
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