フォントに歴史あり

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道路標識の“公団ゴシック”を再現したフォント「GD-高速道路ゴシックJA」の話題が出ていたので、なんのことかと調べてみたら、

ひらがな、カタカナ、JIS第一水準を中心とした漢字、英数字、記号のほか、道路標識の絵文字を収録し、高速道路標識の文字に採用され、通称“公団ゴシック”と呼ばれる書体を再現している。公団ゴシックは、ドライバーが高速で移動しながら文字を確認できるように、“読む”ためではなく、“見る”ためにデザインされており、それぞれの文字を図形として見せる字体が特長。正式名称は道路公団標準文字。

なんだそうです。

まったく、知りませんでした。しかも、これを一般のフォントにしてしまうなんて、面白いことをする人がいるものだ。フォント自体は、下記の作成者の方のサイトでダウンロードも可能になっています。OpenType/TrueTypeフォントの両方が用意されていて、商用目的でも利用できるみたいですが、フォントや文字そのもので利益を得る場合はその限りではない、との事なので利用される方は、ご注意を。

5r4ce2(Fiber force 2)ぱんかれうぇぶさいと – 高速道路の文字を再現しよう計画
なんて、上記を調べているうちに、こちらのサイトを見つけたのだが「アメリカの高速道路標識の新フォント”Clearview”採用までの長い道」で、初めて米国でも標識フォントを変更している過程にある事実を知りました。
NYTimesのThe Road to Clarity – New York Timesでは元記事を、Slide Show – What’s Your Sign? -The New York Timesでは比較写真をみることができます。
今後、10年以上かけて、全米の高速道路の標識のフォントを”Clearview”へ置き換えていくらしいのですが、考えてみると気の長い話だな~、なんて思っていたら、またまた別のサイトでも興味深い記述を見かけてしまいました。
UK Adapta.com
ロンドンの地下鉄での駅構内の看板等で利用されている全てのフォント (書体)は、『Johnston (ジョンストン)』、または『Johnston Sans (ジョンストン・サンズ)』で、1913年に Edward Johnston (エドワード・ジョンストン) 氏によって作られた…、そうなのですが、実は、ここからが興味深い。
ちょっと、長いのですが引用させて頂きます。

New Johnston 誕生
リ・デザインの結果、1979年、イギリス在住日本人グラフィック・デザイナー、河野英一氏により新しいフォントが生み出されました。ロンドンのグラフィック・デザイン会社『バンクス&マイルス』に才能を買われた河野氏は、印刷専門学校卒業後入社。フォントのデザイン・ソフトがない時代だったため、歴代の資料から調査を開始し、Gill Sans や Helvetica などの太さ数値の関係性を比較しながら、全て手書きで制作したそうです。そして現在、駅名表示・標識など、各種印刷物で使用されているフォントは全て『New Johnston』です。
今ではボールドやミディアム、ライト、イタリックを含め10種類活用できます。また河野氏は近年、Meiryo (メイリオ) という新しい日本語のフォントを制作し、Windows Vista に搭載されています。

おおっ、そうだったんですか、びっくりです。以前にメイリオについての記事を読んだ際に「河野英一」さんの御名前は見かけた気がしましたが、そんな大きな仕事をされていた方とは、恥ずかしながら知りませんでした。こちら、私の仕事~ジョンストン書体との関わりからで、河野英一さんの、その時の状況が把握できます。時代を感じますね。つれづれと取り止めなく書いてしまいましたが、フォントには、やっぱり歴史ありなんですね。

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