惑星「ソラリス」
この映画、一般的には、評価がさほど高くないようですが、個人的には、スティーブン・ソダーバーグ監督の作品の中では一番好きな作品です。
謎にみちた惑星「ソラリス」。それを探査する宇宙ステーション“プロメテウス”の科学者グループは、突然、地球との連絡を絶つ。心理学者のクリス・ケルヴィン博士(ジョージ・クルーニー)は、プロメテウスの研究チームのリーダーで、親友でもあるジバリアン(ウルリッヒ・トゥクール)からの助けを求めるビデオメッセージを見て、プロメテウス行きを決意する。そして、プロメテウスに到着して、彼がみたものとは…
確かに内向き作品ですが、人の記憶の在り方や認識方法について、とても考えさせられる作品です。シンプルなストーリーに、生と死、罪と贖罪、現実と非現実、そして既知と未知を、「記憶とアイデンティティ」を描いています。
テーマとあわせて、Cliff Martinezさんの音楽が素晴らしいです。全体的にミニマルな音使いですが、エレクトロニカ系の音の拡散的な要素を上手に使い、映像との相乗効果で、不思議な浮遊感と心理的な圧迫感を同時に与えてきます。下記の映像は、まんま、ガムラン系の音がしているけど…、映画を観ていない人でも、おすすめですよ。是非、音響効果の良い映画館、もしくは鑑賞システムを利用して観て欲しい作品だと思います。
オリジナルの惑星ソラリス、名作だけど、ちょっと眠くなる。
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