Wataridori(原題:Le Peuple migrateur)。本国のフランスで280万人以上を動員して、その後世界各国で大ヒットを記録し続けてたという作品です。ドキュメンタリーでは異例の製作費用20億円をかけて、作品のために育成された鳥は約40種1,000羽にのぼり、鳥たちが撮影時に人間や機械音に警戒しないように慣れさせるトレーニングが行って、それらの時間もあわせると3年の月日を費やして撮影を続けたとのこと。
それにしても、渡り鳥たちの生態には驚かされる。北半球に春が訪れると、鳥たちは生まれ故郷である北極を目指して飛び立つ。彼らの繁殖がこの地でしか行われない。地球上のすべての大陸からやってくる渡り鳥は、みな北極に到着する。雛鳥たちもここで、じきに飛び方を覚え、親鳥の元を離れた幼い鳥たちは、今度はたった一人で見知らぬルートを通って、また帰って行く。
最初、映像をみながら、なんでこの鳥達は、ここまでして飛んでいるのだろうと思いましたが、まさに自然の神秘。そして、その生態を、CGを一切使用しない映像で作り上げた監督に脱帽です。
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