こんにちは!
今日は、本田静六の『私の生活流儀』を、現代の僕たちにも刺さる4つの習慣を雑談みたいに読みやすくしつつ、内容はがっつり残したまままとめていきます。
お金の不安、タスクの山、健康のこと。
この3つだけで、僕らの気力って平気でごっそり持っていかれますよね。
しかも情報過多の時代なので、「結局どう生きればいいの?」という問いに、誰もちゃんと答えてくれなかったりします。
そんな中、100年以上前に“生活の扱い方”を異常にうまく言語化した人がいて、それが本田静六という大学教授です。公園を作り、公務をこなし、投資で資産を築き、生活哲学まで固めた人で、「いや一人でどんだけやるの…」という感じなんですが、読めば読むほど現代的なんですよね。
というわけで、本田流の「4つの逆説的だけど本質的な習慣」を、やわらかく掘っていきます。
1. 「天引き」より強いのは“別勘定”
(お金を“心理的に生活から退場させる”という考え方)
本田静六といえば「収入の4分の1を貯金」という名言が有名ですが、正直これを額面通りに受け取ると、多くの人は「いや、生活できんが…」で終わります。でも、本質は割合ではないんですよね。
いちばん重要なのは“別勘定にする”という思想です。
つまり、
「このお金は最初から自分の生活のためのものではない」
と認識から切り離す。
これは現代の行動経済学より早く、個人の意思決定の弱点を理解していた証拠みたいなものです。
見えるお金は使ってしまう。
だから、見えないところに置く。
それだけで将来の不安がごそっと軽くなるんです。
もちろん、4分の1が無理なら5%でもいいし、1000円でもいいし、なんなら「生活費とは別の口座を作るだけ」でも十分です。
重要なのは“心の負荷が下がる構造”を作ることなので、本田の思想はかなり柔軟に適用できます。

2. 睡眠の勝負どころは「長さ」ではなく「深さ」
(昼寝を導入すると、一日のストレスがまじで変わる)
本田は「短眠主義」だったので、現代視点だとちょっと攻めすぎています。ただ、言っていることの根っこはものすごく納得感があります。
本田が重視したのは「睡眠の深さ」。
そしてそのために使ったのが“昼寝”。
たった15分の仮眠を入れることで、午後の集中力が全然違うことを、彼は経験則から理解していたんですよね。
現代でいうと、これはもう完全に「エネルギーマネジメント」です。
これを知らないままだと、午後になると人間は普通にバッテリーが切れます。
逆に昼寝を習慣化すると「午後の自分ってこんなに元気だったんだ…」とびっくりします。
もちろん、本田の短眠そのものを真似する必要はありません。
ただ、「質を上げて回復する」という思想と「昼寝の戦略化」は、誰でも低コストで取り入れられます。
3. 歩きながら学ぶ「行読法」
(習慣を“並列ではなく合体させる”という天才的発想)
本田が独自に生み出したのが「行読法」。
名前だけ見ると怪しいですが、要はこういうことです。
・本から要点だけ抜き出す
・そのメモを歩きながら暗唱して覚える
これ、習慣と習慣を合体させて“時間の価値を倍増させる”テクニックなんですよね。
しかも現代って、オーディオブックや音声学習があるので
「移動=学習」
がむしろやりやすい。
本田が見つけた仕組みは、時代が進むほど真価を発揮している感じすらあります。
もちろん、「歩きスマホ危ないよ」問題はあるので、本田の方式を丸パクリはできません。でも、「すでに毎日やっている行動に学びを乗せる」という思想だけ取り出せば、時間の密度が明らかに変わります。
たとえば
散歩=読書タイム(音声)
通勤=復習タイム
料理=知識インプット
みたいな感じです。
努力量は変わらないのに、成果だけ増えるやつですね。
4. 寿命の鍵は「遺伝」ではなく「生活習慣」
(125歳云々より、“自分で未来を作れる”という視点が大事)
本田が出した「人間は125歳まで生きられる」という説は、読むたびに「そこまで言う?」と思うのですが、ここも数字そのものより“思想”が重要です。
本田の立場は明快で、
「寿命の大部分は生活習慣で決まる」
というものです。
これは今のエピジェネティクスにめちゃくちゃ近い考え方で、むしろ現代科学が本田に追いついた形です。
ただし、本田の主張をそのまま受け入れるには注意も必要で、社会環境、収入、医療など、寿命には多面的な要因があります。
でも、
「変えられる部分にフォーカスする」
という思想は、現代のメンタルヘルスとも完全に一致しています。
他人や遺伝ではなく、自分の日々の選択に力を戻してくれる考え方なんですよね。
人生の扱い方のテンプレとしての4つの設計
(4つの習慣は“生活のOS”をアップデートする仕組み)
本田静六の4つの習慣は、バラバラのテクニックではなく、つながった設計になっています。
・別勘定で“心の不安”を減らす
・睡眠と昼寝で“身体のバッテリー”を回復する
・行読法で“知的資本”を増やす
・習慣の積み重ねで“未来の健康”を作る
この流れ、完全に生活OSです。
本田静六は100年前に、僕たち現代人がずっと探していた「人生の扱い方のテンプレ」を先に作ってしまっていたんですよね。
とはいえ、本田式はときどき極端なので、全部真似する必要なんてありません。
むしろ、「今の自分がいちばん詰まっている部分に効くものをひとつだけ取り入れる」のがいちばん効果的です。
お金なら“別勘定”。
疲れなら“昼寝”。
時間がないなら“行読”。
健康なら“生活習慣”。
どれでも、ひとつ導入するだけで生活がスッと軽くなります。
というわけで、今のあなたにとって、どれが一番「効きそう」でした?



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