事業に失敗する12か条」を、自分に必要なメンタルマネジメントOSとして読み直してみた

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こんにちは!

今日は、前記事から続いて「事業に失敗する12か条」を、メンタルマネジメントOSとして読み直すという話を書きたいと思います。

このリスト、昔は「経営の失敗パターン集」くらいに見えていたのですが、
いま読み返すとまったく別物に見えてきます。

実はこれ、
“人の心がどう揺れ、どこで判断が止まるのか”を示したメンタルモデルの崩れ方リスト
なんですよね。

投資でも、経営でも、生活でも、うまくいかない原因の8割くらいは外側ではなくて、
内側の状態(認知・感情・回避)から静かに始まるものです。

今日は、この12か条を「心のOS」として読み替えながら、
揺れど、沈まずで意思決定を続けるための“メンタルの扱い方”を整理してみます。


1. 旧来の方法が一番良いと信じている事

(不確実な時ほど、心は過去に逃げたくなる)

変化が迫っているのに、昔のやり方を握りしめたくなる瞬間があります。
これ、悪意ではなくて不安から自分を守るための心理なんですよね。

でもそのまま放置すると、世界は動いているのに心だけが止まってしまいます。
なので僕は「正しさを守る」よりも、「前提を更新する余白」を持ち続けたいと思っています。


2. もちはもち屋だとうぬぼれている事

(専門性は心を安心させるけれど、視野も狭める)

得意な領域に寄せたい気持ちは自然です。
ただ、そこで視野が狭くなると変化の初期サインを見落としてしまうことがあるんですよね。

専門家意識は大事。でも固定化させると苦しくなっていきます。
「強みを固定しない」という姿勢は、心を軽くし、判断の幅を残します。


3. ひまがないといって本を読まぬ事

(学習停止は、心の老化を加速させる)

忙しいほど学びから遠ざかりがちですが、この状態は認知の可動域がどんどん狭まります。
情報に触れないと、判断パターンも変わりづらくなるんですよね。

毎日1ページでも読むと、メンタルの柔軟性がじわっと戻ってきます。
学習は“心のメンテナンス”でもあります。


4. どうにかなると考えている事

(楽観は、実は不安の裏返し)

「まぁどうにかなるっしょ」と思いたくなる時。
でもこれ、行動を先送りして不安を見ないようにする心の回避動作だったりします。

放置すると、問題はしれっと大きくなります。
小さく手をつけるのが、メンタル的には一番効率がいいんですよね。


5. 稼ぐに追いつく貧乏なしとむやみやたらと骨を折る事

(頑張ることで安心したくなる)

「努力している感じ」って、すごく安心します。
ただ、それに依存しすぎると努力の質を点検する余白が消えるんですよね。

目的と負荷の配置を見直すだけで、心の疲れ方がぜんぜん違ってきます。


6. 良いものは黙っていても売れると安心している事

(自分の価値は“伝えないと”伝わらない)

価値があるものは勝手に評価される、と思いたい気持ちがあります。
でも、実際はそうならないことのほうが多いです。

この思考は、失敗というより“自尊心の防衛”。
伝えなければ存在しないのと同じなので、淡々と外に出すしかありません。


7. 高い給料は出せないといって人を安く使う事

(節約思考が、関係の質を壊していく)

負担を減らしたい気持ちはわかります。ただ、それが“人への投資”まで削り始めると、
信頼関係が壊れ、長期のストレス要因になります。

心を守るためには「必要な投資」と「不要な負担」の区別が不可欠です。


8. 支払いを延ばす方が得だとなるべく支払わぬ工夫をする事

(後回しにした負担は、心を圧迫する)**

支払いに限らず、未処理タスクって精神的にめちゃくちゃ重いんですよね。
避けた負担は減らずに、心のRAM(作業メモリ)だけ奪っていきます。

早めの処理は節約術ではなく、心の健康術です。


9. 機械は高いと言って人を使う事

(変化を避けるほど、自分の負荷が増える)

新しい仕組みは面倒に見えます。
でもそれが理由で“人力”に頼ると、結局は自分が疲弊します。

仕組み化は、メンタルを守るための“心の装置”でもあるんですよね。


10. お客は我が儘すぎると考える事

(外部に責任を置くと、心の主体性が失われる)

相手を責めると、一瞬は楽です。
でもその後に残るのは「自分にはどうしようもない」という無力感。

感情が荒れやすくなるので、評価軸を「自分がコントロールできる行動」に戻すことが大事です。


11. 商売人は人情は禁物だと考える事

(合理に寄りすぎると、心の回復力が落ちる)

「全部合理で判断する」は一見プロっぽいですが、長く続けると摩耗します。
情は依存ではなく、回復装置なんですよね。

ただし、線引きは必要。
“健全な情”はメンタルの耐久性を確実に上げてくれます。


12. そんな事は出来ないと改善せぬ事

(“できない”は、たいてい不安のカバー)

挑戦前に出てくる「できない」という言葉。
これは事実というより、感情が生み出す自己制約です。

ここを放置すると行動の可動域が縮み続けます。
一度、「本当にできないのか?」と検証するだけで、心は大きく広がります。


まとめ:12か条は“心の揺れ方のテンプレート”である

外側の失敗理由を並べているようで、実際には
心がどこで止まり、どのように意思決定を止めるかを示したチェックリストなんですよね。

つまりこれは、
「揺れど、沈まず」OSを日々の行動レベルに落としたもの
と言っていいと思います。

読み返すたびに刺さる理由は、
僕たちの心の揺れ方が、ほぼこのテンプレに沿って動くからかもしれません。

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