競合より常に一歩先へ ジョン・ボイドのOODAループが教えてくれる“迷わない人の意思決定OS

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こんにちは!
日々OSアップデート中の Gian です。

今日は「OODAループを、僕らの投資OSや人生OSとどう接続できるか?」という話を書きたいと思います。

北米と日本で働き、投資・マネジメント・キャリアの意思決定を積み重ねてきたなかで、
僕自身が強く感じてきたのは
「迷いのコストは想像以上に高い」 という事実でした。

そんな“迷いの構造”を分解し、
意思決定を武器に変えるOSとして機能するのが、ジョン・ボイドの OODA です。


1. OODAの本質は速さではない

速さより、“見えている世界”で差をつけろ

よくある「OODA=速い意思決定」という理解は半分だけ正しい話で、
本質は 相手より速く“世界の理解を更新し続ける”ための構造 にあります。


F-86の勝利を生んだのは性能ではなく“見え方”

朝鮮戦争でF-86がMiG-15に10対1で勝てた理由は、
広い風防と軽い操縦桿、つまり 「見える」→「動ける」 のテンポでした。

これは投資でもビジネスでも本当に同じ構造で、

  • 早く気づく
  • 早く調整する

ができる人が、最終的に強い。

僕の投資判断でも、“正しいポジションを取り続ける”のではなく、
正しく更新し続けること を最重要に置いています。


2. 「最良」ではなく「妥当」を早く

— 不確実性では“動いた人”が勝つ**

不確実性の高い世界で「最良の答え」を探すこと自体が、すでに負け筋です。

投資でもキャリアでも、完璧を探し始めた瞬間にフリーズします。


妥当な判断で世界が動きはじめる

僕が人生でも組み込んでいるルールはこれです。

妥当を早く。最良は動きながら近づける。

妥当で動く → 情報が返ってくる → 認知が更新される
このループが回るから、決断が安定し、行動が継続できます。

投資、行動判断なんかでいえば
「動かないリスク」の方が圧倒的に大きいんですよね。


3. 競争の主戦場は市場ではない

市場で戦わず、相手の“頭の中”で勝つ

ボイドは「競争の本質は相手の認知を壊すこと」だと言っています。

これは僕は競合の相手がいる状況では
組織OSをつくる際に、とても重要視しています。


消耗戦ではなく“機動戦”で勝つ

価格競争や機能競争は消耗戦になりがちです。
でも、OODAはもっと効率的な戦い方を示します。

  • 相手が読みづらいテンポで動く
  • 別軸からアプローチする
  • 分析不能な構造をつくる

これらはすべて、競合の Orient(状況認識)を乱す ための技術です。

相手の認知が遅れた瞬間、その市場は“こちらの時間”になります。

投資でも同じで、
「みんなが理解する前に理解する」だけで世界が大きく変わります。


4. 未来は“当てる”ものではない

未来の点ではなく“道筋”を設計するという視点

未来予測が当たらないのは、もう前提として仕方ない話です。

とはいえ未来を考えなければ行動は決められません。

そこでOODAが提示するのは、
未来を点として予測するのではなく、 未来までの状態遷移として描く という考え方です。


投資OSでも全く同じアプローチ

僕は投資判断でも、決して未来の価格は当てようとせず、

  • 上がったらこう動く
  • 下がったらこう調整する
  • 変わらなければ維持する

という“道筋(シナリオライン)”だけ作っておきます。

すると、相場がどう動いても迷いが激減します。

未来の点ではなく、未来への道筋を整える方が精神が安定するからです。


5. 意思決定テンポは“設計しないと手に入らない”

テンポは才能ではなく、組織OSでつくる

最後に、OODAを武器にするには“土台となるOS”が必要です。

僕の経験からも強く感じる部分ですが、
テンポは根性ではなく 構造設計の問題 なんですよね。

組織OSは、整えた組織・人だけがOODAを使いこなせます。


OODAが機能する組織の条件

  • 情報が素早く流れる
  • 権限移譲が進んでいる
  • 共通言語がある
  • 変化を前提に調整できる

この4つが整っていると、意思決定は劇的に速くなります。

逆に、これがない組織でOODAを使うと事故が増えるだけです。

つまり、
意思決定は“速度”ではなく“OS”で決まる。

これは僕の投資・キャリア・人生OSすべてに共通する原則です。


まとめ:OODAは“あなたのOSのアップデートに使える”最強フレーム

最後に、今日のポイントをまとめると、

  1. OODAは速さの話ではなく、認知差で勝つためのOS
  2. 不確実性では「妥当を早く」が最良への最短ルート
  3. 市場ではなく、競合の組織OSを精神的に揺らすことが本質
  4. 未来は点ではなく、状態遷移として描くと迷わない
  5. 意思決定テンポは根性ではなく、組織OSとして設計するもの

OODAは、投資にもキャリアにも人生にも、
そのまま使える“意思決定のOS”です。

僕自身、このOSを組み込んでから
意思決定のブレが減り、未来に対する緊張も驚くほど減りました。

というわけで、
あなたもぜひ「OODA × あなたのOS」の接続を試してみてください。
世界の見え方が静かに変わり始めるはずです。

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