あなたの信じている投資の常識は、どこで誤解されたのか 専門家がそっと明かす「5つの構造的勘違い」

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こんにちは!ジャイアン(@GIANSTEP1)です。

今日は、多くの人が“当たり前”だと思い込んでいる投資の常識について、やさしくほぐしながら話してみたいと思います。

投資って「怖い」「難しい」という印象が先に立ちますよね。でも、その感じ方の多くは、生まれた背景を見ていくと「仕組みを知らないまま残ってしまった誤解」だったりします。ここをゆっくりほどくと、判断そのものがずっとラクになります。


誤解1:投資ってギャンブルと同じなんでしょ?

ちがいを決めるのは“期待値の向き”です

投資とギャンブルが同じに見える理由は、とてもシンプルです。どちらも「お金を出す → 結果が返ってくる」という形だからです。見た目は似ています。でも、実際はまったく別物です。

ギャンブルは、運営側が必ず儲かるように設計されています。宝くじなんて300円で買ったものの期待値が150円。続けるほどマイナスに収束する仕組みです。

一方で投資資産(株式・債券など)は、企業利益や経済全体の成長をもとに値段がつきます。長期で見ればプラスに向かいやすい構造になっています。

ここを混同してしまうと、プラス期待値のゲームから自分で離れてしまうことになります。これはもったいない話です。

次は、これまた鉄板の誤解「預金が一番安全」という話に移ります。


**誤解2:預金しておけばとりあえず安全

額面は守られても“価値”は減ることがあります

日本では「貯金=安心」という感覚がとても強いですよね。通帳に数字が並んでいると心が落ち着く気持ちもよく分かります。

ただ、資産の本当の価値は“いくらものが買えるか”で決まります。預金金利がほぼ0%の状態で、インフレが2%進むと、何もしなければ毎年2%ずつ購買力が減っていく計算です。

額面はまったく減っていないのに、価値はじわじわ削られる。これが預金だけに頼ったときの落とし穴です。

次は、多くの人が好きな「分配金」の話に続きます。


**誤解3:分配金が出ている=儲かっている

実態は“自分のお金が戻ってきているだけ”のことが多いです

毎月分配型ファンドが人気なのは、「毎月お金が入ってくると得した気がするから」です。これは感覚としては自然です。でも、実際の仕組みを見ていくと話が変わります。

投資信託が100円の分配金を出すと、基準価額は100円下がります。つまり、ひとつの財布から現金の財布にお金を移しているだけで、資産全体は増えていません。

「分配金が多い=良いファンド」ではないのです。大事なのは、トータルで見て資産が増えているかどうかです。

次は、「余剰資金だけ投資するべき」という、よく聞くアドバイスの話に進みます。


**誤解4:なくなってもいいお金だけで投資するべき

この考え方は、かえって危ない橋を渡ることになります

慎重に聞こえるアドバイスですが、インフレのある世界では別の問題が起こります。

例えば総資産2,000万円で、インフレ2%の環境が続いたとします。5年後に同じ購買力を維持するには2,208万円が必要です。ここで「100万円だけ投資」だと、5年間で206%のリターンを出さないと追いつきません。これはほぼ投機です。

逆に、1,000万円を投資すれば必要なリターンは20.7%(年4%)。ぐっと現実的になります。

比率を低くしすぎるほど、必要なリターンが跳ね上がり、結果的にハイリスクの運用を選ばざるを得なくなる。これが余剰資金だけ投資する戦略の落とし穴です。

最後は「利益は早めに確定した方がいい」という話へ。


**誤解5:利益は短期で確定しておく方が賢い

それ、投資のエンジンを止めています

利益が出ると「早く売って安心したい」という気持ち、これは本当に分かります。ただ、短期売買の中心は“価格の揺れ”を当てにいく行動です。

企業の価値はゆっくり積み上がります。数ヶ月で利益が倍になるようなことはほとんどありません。でも株価は市場心理で激しく動きます。つまり、短期売買はタイミング勝負、長期投資は価値の積み上げを取る勝負です。

複利のエンジンは、「元本 × 時間 × 成長」で動きます。短期で切ってしまうほど、このエンジンが力を発揮できません。


まとめ:常識のアップデートは“投資OSのアップデート”につながる

今回の5つの誤解は、あなたが悪いわけでも、勉強不足だったわけでもありません。
ただ、日本の教育や金融文化、情報環境の流れで自然と染みついたものです。

でも、前提が間違っていれば、どれだけ努力しても判断は迷いやすくなります。
だからこそ「情報を増やす」よりも、「前提(OS)を更新する方」が圧倒的に効果があります。

今回のポイントはこの5つでした。

  1. 投資とギャンブルの違いは期待値の向き
  2. 預金は額面安全だが、購買力は減ることがある
  3. 分配金は利益ではなく、自分のお金の移動
  4. 投資比率が低いほど必要リターンが非現実的になる
  5. 短期利確は複利の力を弱める

どれか一つでも視点が変われば、それだけで未来の選択肢は増えます。

さて、今日アップデートしたい常識はどれでしたか?
じっくり考えてみてくださいね。

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