こんにちは。
終わらないタスクリスト。
集め続けてしまう情報。
「まだ判断するには早い気がする」という感覚。
たぶん、多くの人が疲れている理由は、
忙しいからではありません。
判断を出せない状態に、ずっと居続けていること。
これが一番、消耗します。
これは能力の問題ではないです。
サボっているわけでもありません。
ただ、
判断の前提が、現実とズレているだけなんですよね。
そのズレを、かなり正面から指摘した考え方が
オリバー・バークマンが提示した不完全主義です。
今日はこの不完全主義と、
賭けの思考のベースにある「本気の7割の判断」を
組み合わせて整理してみたいと思います。
不完全主義とは何か|判断を雑にする話ではない
不完全主義とは、ざっくり言うと、こういう前提です。
人生や仕事は、
完全に把握したり、制御したりできるものではない
ここ、よく誤解されますが、不完全主義は、
「努力しなくていい」とか
「適当にやれ」という話ではありません。
否定しているのは、むしろ次の前提です。
* 情報を集め切れば、正しい判断ができる
* 準備が整ってから動けば、失敗しない
でも、実際の現実はどうか?。
* 重要な情報ほど、あとから出てくる
* 不確実性は、消えない
つまり問題は、私たちが怠けているということではなく、
最初から成立しない条件で、判断しようとしている。
その前提がズレていると説明しているんですね。
実際に、この前提を受け入れてみると、
これまでの日常的に行なっていた判断の設計が変わり始めてくることになります。
不完全主義が突きつける現実|100%の判断は存在しない
不完全主義の核心は、かなりシンプルです。
100%揃った状態で下せる判断は、存在しない
それでも私たちは、ついこう考えます。
- もう少し情報が欲しい
- もう少し考えてから
- リスクが全部見えてから
つまり、これを「慎重さ」だと思っているんですよね。
でも実際には、単純に
判断を出さないための理由になっていることが多い。
ここで切り替えるべきなのは、判断の基準です。
「正しいかどうか」ではなく、現実に耐えられるか判断かどうか。
もっと、言い換えれば、「当たる判断か」よりも「外れても壊れない判断か」どうか。
この地点で有効な考え方として出てくるのが、
以前にも扱っている「本気の7割の判断」です。
「7割の判断」とは何か|妥協の話ではない
7割の判断は、こう定義できます。
これ以上待っても、
判断の質がほとんど上がらなくなった地点で、
前に進むことを選ぶ判断設計
感覚論ではありません。
もちろん、気合や勇気の話でもないです。
7割とは、
- 情報追加の限界効用が落ちた地点
- 不確実性が残ることを、最初から織り込んだ地点
この目安です。
ここで一番大事なのは、
「7割で決めること」そのものではありません。
・「不完全な判断を前提に成立する構造」
つまり、7割で決めても、壊れない判断(構造)になっているか。なんです
7割の判断が成立する条件
あと、7割が判断が、本気の7割として成立するのは、次を満たすときだけです。
- 外れても致命傷にならない
- ダメだったときの戻り方が見えている
- 判断を一発勝負にしてない
つまり、
- 勝率を最大化する話ではない
- 成功を保証する話でもない
外しても、生き残るための判断。
ここまで来ると、
7割判断の輪郭はかなりはっきりしてきます。
でも「7割判断」を雑に使うと、判断は一気に壊れる
とはいえ、本気の7割判断は、使い方を間違えると危険です。
よくある壊れ方を、整理しておきます。
誤用①|7割=「だいたいOK」
「完璧じゃなくていいなら、まあいいか」
これは7割判断ではありません。
7割判断で、必ず問うべきなのはこれです。
もし、外したら、何を失うのか
これを理解していない判断は、精度が低いのではなく、
単純にそもそも判断していない状態なだけです。
誤用②|7割で決めて、100%を張る
判断は7割。
でも、
- 資金
- 信用
- キャリア
を一気に全部投下する。
これは、
判断精度とリスク量が釣り合っていません。
不完全主義でもなければ、
賭けの思考でもない。
ただの無防備な楽観だといえます。
誤用③|7割を責任回避に使う
「7割判断だから、失敗しても仕方ない」
これは免罪符としての7割です。
本来の7割判断は、
- 前提
- 仮説
- 撤退条件
をきちんと置いた、
説明責任つきの判断です。
全体の結論|不完全主義は、7割判断の土台になる
整理します。
- 不完全主義は、世界の見方
- 7割判断は、意思決定の技術
不完全主義の考え方は、「完璧じゃないと判断できない」という呪縛を外します。
それでも、なお心配だという貴方には、不完全主義+本気の7割の判断という考え方が
雑ではなく、鋭い判断として機能してくれると思います。
最後に一行だけ。
完璧を待つ人は、判断を失う。
7割で進める人だけが、判断する行動を持ち続ける。
判断は、正解を当てるためにあるものではありません。
そのさきに、むしろ詰まないように、継続するためにある。
この前提に立ったとき、不完全主義と7割判断は、
きれいに一本の線でつながって利用できるのではと思います。


コメント