こんにちは!ジャイアン(@GIANSTEP1)です。
今日は「ドラッカーって結局なにを言っていたの?」という話を書きたいと思います
仕事が忙しいと、「これで本当に成果出てるのかな…?」みたいな気持ちになることってありますよね。
努力しているはずなのに、なぜか前に進んでいる感覚が薄い。私自身も長くそんな状態で働いてきました。
そんなときに改めて読み返す価値があるのが、ピーター・ドラッカーです。
彼の本って「経営学のバイブル」みたいに扱われがちなんですが、実はもっとシンプルなんですよね。
あれは“働く個人のOS(行動の土台)をどう設計するか”の話なんです。
今日は、その膨大なドラッカーの言葉から
「これだけ押さえておけば、働き方がガラッと変わる」
そんな7つのルールを、わかりやすくまとめて紹介します。
というわけで、早速いきましょう。
1. 会社より長く働く時代です
(組織の寿命より“あなたの労働寿命”のほうが長い)
みんな薄々気づいていると思うのですが、会社ってそんなに長く続かないんですよね。
10年スパンで見ても、組織はどんどん形が変わります。
一方、私たち個人は60年以上働く可能性がある。
つまり、もう企業がキャリアの“本体”ではなくなったというわけです。
だからこそ、キャリアの軸を会社に置くと、途中から必ずズレが出てきます。
ここを理解しておくと、次のルールがスッと入ります。
2. キャリアの中心は「どこで働くか」ではなく「何ができるか」
(所属より“専門性”が価値の源泉)
昔は「どこに勤めている?」が自己紹介の鉄板でしたが、今はそうでもありません。
「何をやってる人ですか?」のほうが本質的ですよね。
ドラッカーも、専門性を軸にキャリアを組む重要性をずっと書いています。
つまり
・会社=場所
・専門性=あなたの本体
という構造です。
場所は変わるけど、本体は残ります。
とはいえ、専門性を磨くには、まず「生産性の上げ方」を知る必要があります。
ここで3つ目のルールが出てきます。
3. 生産性は「何を足すか」ではなく「何をやめるか」で決まる
(足し算より“削除”が10倍効く)
ドラッカーが強調するのは、とにかく“やめる勇気”です。
昔の企業で、封筒に入った硬貨を正確に数えていた作業を「封筒の重さで概算する」という方式に変えたら、たった数年で処理速度が10倍になった話があります。
すごく地味ですが、本質はここなんですよね。
目的にとって不要な作業を捨てることで、価値に集中できるようになる。
個人でも同じで、
「今日から始めろと言われたら、本当にやる仕事か?」
この問いはかなり効きます。
(だいたいの仕事は、この質問で消えます…)
ただし、仕事を減らしただけでは成果は出ません。
だから次のルールです。
4. 才能よりも、成果をつくるのは“習慣の構造”
(才能の差より、正しい反復の差が大きい)
ドラッカーは「成果は知力では決まらない」と言い切っています。
ここ、かなり勇気が出るポイントです。
有名なピアニストの先生が「音階は誰でもプロレベルに近づく」と言ったように、
成果は、正しい行動を何度も繰り返すことで積み上がるんですよね。
才能の差を気にしても、明日は変わりません。
行動の習慣を変えたら、明日は変わります。
そして、習慣が成果に変わるには、もう一つ欠かせない要素があります。
5. 自分の弱みに注目するより、「上司の強み」を使うほうが効率がいい
(チームの成果は“強みの束ね方”で決まる)
これは一見地味ですが、かなり実践的なルールです。
上司の弱点って目につきやすいですよね。
でも、そこを批判しても成果は上がらない。
ドラッカーはこの姿勢を「不健全な慰め」とすら言っています。
成果を出すには
上司の強みが最大限に発揮されるように、自分の働き方を調整する
これが合理的なんですよね。
たとえば:
・上司が「聞く人」なら、口頭報告を丁寧にする
・「読む人」なら、資料を整える
チームで成果を出すなら、強みを束ねるほうが圧倒的に効率的です。
そしてこの話は、リーダーシップの理解にもつながります。
6. 良いリーダーに“カリスマ性”はいらない
(リーダーとは“行動規範を実践する人)
これは現代にこそ必要な視点です。
リーダーって特別な資質が必要なイメージがありますが、ドラッカー的にはまったく違います。
必要なのは、次の3つだけです。
- 使命に基づいて仕事を定義する
- 責任を取る
- 言行一致で信頼をつくる
つまり
リーダーとは「行動規範を実践する人」であって、
キラキラした性格は必要ないということです。
この視点を持つと、「自分はリーダー向きじゃない」という思い込みが外れます。
では最後、ドラッカーが最上位に置いたルールを紹介します。
7. 「何によって憶えられたいか?」を問い続ける
(キャリアの“最上位OS”になる一問)
ドラッカー自身がずっと持っていた問いです。
「自分は何で人に影響を与えたいのか?」
この問いがあると、日々の選択がブレなくなります。
これは短期の成果ではなく、長期の貢献の話です。
キャリアの軸は、この問いから逆算すると決まっていきます。
働き方の迷いが減り、判断がシンプルになります。
というわけで、まとめ:7つのルールは“働く人のOS”です
(キャリアOS → 成果OS → 組織OS → 人生OS の4階構造*)
整理すると、ドラッカーが示したルールは4つのOSに重なりあって動いています。
- キャリアOS
会社より長く働く前提で、専門性を軸にする。 -
成果OS
目的を基準にやめることを決め、成果は習慣で積み上げる。 -
組織OS
強みを束ね、カリスマではなく行動でリードする。 -
人生OS
「何によって憶えられたいか」の問いを最上位に置く。
どれも派手ではありませんが、日常の判断を確実に変えてくれます。
そして、このOSは明日から少しずつアップデートできます。
新しいプロジェクトでも日々の業務でも、1つだけ試してみるだけで動きが変わります。



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