30〜50代になると、なぜ「絵を描く時間」が必要になるのか – Vermillionが成立させる「評価されない制作」という行為

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こんにちは!ジャイアン(@GIANSTEP1)です。

30代、40代、50代になると、生活はだいたい固まってきます。
仕事の責任は増え、判断する場面も多く、家庭や健康、将来のことも頭から離れない。
新しいことを始めたい気持ちはあっても、「今さら」「時間がない」「失敗したくない」が先に立つ。
気づけば、何をするにも“意味”や“成果”を求める癖がついています。
今日は、そんな状態にある人に向けて、Vermillion(バーミリオン)と「私みたいな人が絵を描く意味」を整理してみます。

これはアプリ紹介でも、アート入門でもありません。
なぜ忙しく、考えすぎる大人ほど、VRで絵を描く体験に惹かれるのか。
その理由を、できるだけ現実寄りの視点で書いていきます。


Vermillionは「うまく描くためのアプリ」ではない

Vermillion(バーミリオン)は、VR空間で油絵を描けるアプリです。
混色、ブラシ、キャンバスの感触まで再現されており、完成度は高い。

ただし、ここで重要なのはスペックではありません。
実際に使ってみて分かったのは、
これは「上達を目的としたツール」ではないという点です。

むしろ、
「評価されなくていい制作」を成立させるための環境。
30〜50代にとってのVermillionの価値は、ほぼここに集約されます。


なぜ私はVermillionに惹かれたのか

正直に言うと、
私は「絵がうまくなりたい」と思って始めたわけではありません。

日常では、
・判断
・最適化
・正解探し
・説明責任

こうした行為を、仕事でも生活でも繰り返しています。
この年代になると、
「考えなくていい時間」はほとんど残っていません。

その状態が続くと、
思考は止まらない一方で、回復する余地がなくなる

Vermillionを触ったとき、
「これは、考え続けなくても成立する行為だ」
と直感的に理解しました。


絵を描くことで「成果軸から一段降りてみる」

私みたいな人にとって、
問題は「忙しさ」そのものではありません。

あらゆる行為を成果で測ってしまうことです。

絵を描く行為は、珍しく
・役に立たなくていい
・評価されなくていい
・途中でやめても問題ない

この条件が同時に成立します。

30代以降になるほど、
「役に立たないこと」をやる許可を自分に出しづらくなる。
だからこそ、これは怠惰ではなく、
成果軸から一時的に距離を取るための仕組みになります。


思考は動いているが、判断OSは使わない

誤解されがちですが、
絵を描いている間、脳はちゃんと動いています。

色を選ぶ。
構図を考える。
手を動かす。

ただし、そこに
「正解かどうか」「説明できるか」という評価がありません。

つまり、

  • 思考は稼働している
  • 判断の回数だけが極端に減っている

この状態が作れます。

散歩や楽器にも近いですが、
絵は「視覚と言語の中間」にあります。
考えすぎる大人にとって、負荷が低く、戻りやすいモードです。


言語化しない違和感を、そのままほっとく

この年代になると、
違和感はすぐに言語化し、整理し、対処するものになります。

ただし、
すべてを今すぐ処理する必要はありません

絵を描くと、
・なぜこの色なのか説明できない
・なぜこの形なのか理由がない

という状態が自然に起こります。

これは放置ではなく、
未処理のまま保持するという選択です。
後日、別の文脈で自然に整理されることが多い。
これは体感的にもはっきりしています。


Vermillionの「環境」がちょうどいい理由

油絵そのものよりも、
Vermillionが提供する制作環境がちょうどいい。

・準備がいらない
・後片付けがない
・場所を取らない
・途中でやめられる
・評価軸が入りにくい

つまり、
絵を描くまでの摩擦が極端に低い

30〜50代が絵を「特別な趣味」にしないための条件が揃っています。
気合を入れず、思いついたときに入れる。
この距離感が続きます。


欠点もある(ここは冷静に)

もちろん制約もあります。

・長時間だと首・肩・腰が疲れる
・細密作業は現実の筆に劣る
・ヘッドセットは重い
・作品に物理的な実体は残らない

ただし、これはアプリの問題ではなく、
VRという環境の制約です。

長時間の主制作ではなく、
短時間・高集中に寄せれば、
多くは管理可能なコストになります。


私のような30〜50代が絵を描くメリット(整理)

最後に整理します。

判断や思考に追われがちな30〜50代にとって、
絵を描くメリットは次の通りです。

・成果軸から一時的に距離を取れる
・思考を止めずに、判断の回数を減らせる
・言語化しない違和感を保持できる
・役割から一段離れられる
・生活の中に「意味を求めない行為」を残せる

これは趣味の話ですが
結果として、分かったのは
思考の質と持続力を守る行為にもなっていた
ということです。


結論:描くと、静かに削られているものを補強しくてれるかも

30代以降、
制作という行為は、意識しないと生活から消えていきます。

そんな中で、Vermillionは、
本格と気軽さの中間に、ちょうど収まる環境です。

うまく描くためではなく、
判断力や思考の余白を削らないために描いてみる

今のところ、
私はそう整理しています。

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