諦めるのが一番のリスクだった? – 人生を変える『目標達成』の逆説的レッスン4選

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こんにちは。
今日は「目標達成」について、少し肩の力を抜いて
ざっくりと書いていきます。

「今年こそお金を貯める」「ダイエットを成功させる」「新しいスキルを身につける」。
たぶん、どれか一つは見覚えがあると思います。
毎年、年初にわりと本気で立てるのに、気づくと止まっているやつです。

そして最後に残りがちなのが、
「自分って、やっぱり続かないよな」という感想。

でも冷静に考えると、
本当にそれって意志の問題なんでしょうか。
個人的には、だいぶ怪しいと思っています。

大野晶さんの『やらなきゃ確率ゼロ%』は、
目標達成を「性格」ではなく、意思決定と行動の設計ミスとして捉え直します。

今回はその中から、
「これは知ってるだけで楽になるな」と感じた逆説的なレッスンを4つ整理します。



1|最大のリスクは「失敗」ではなく「諦めること」

多くの人は、失敗を避けようとします。
それ自体は自然な反応です。

ただ、本書がはっきりさせているのは、
本当に怖いのはそこじゃない、という点です。

人生における最大のリスクは、失敗ではなく諦めること。

諦めると、何が起きるか。
だいたい次の3つが、静かに積み上がります。

  • 「どうせ無理だ」という自己イメージが固まる
  • 不満はあるのに、状況は何も変わらない
  • 成長やチャンスの入口を、自分で閉じてしまう

失敗は、あとから回復できます。
でも諦めると、現状維持がデフォルト設定になります。

判断ルール

挑戦とは、成功を取りに行くことではない。
現状維持を選ばない、という意思表示である。


2|To-Doの前に「人生の終わり」から考える

目標設定でよくあるのが、
「何をやるか」を先に決めてしまうことです。

本書が勧めるのは、その逆。
人生の終わりから逆算するエンディングビジョンです。

「最後に、どんな人だったと思われたいか」。
この問いを置くだけで、行動の優先順位が変わります。

ここで一つ安心してほしいのは、
これは精神論ではない、という点です。

本書ではRAS(網様体賦活系)という脳の仕組みに触れています。
これは「自分にとって重要だと認識した情報だけを拾うフィルター」です。

エンディングビジョンがあると、
目標に関係する情報が見えるようになります。

ただし、これは魔法じゃありません。
RASは、行動した人にしか反応しません。
動いた分だけ、拾える情報が増える仕組みです。

本書では、人生を次の7分野に分けて整理しています。

  • 家族/仕事/趣味/収入/資産/仲間/健康

判断ルール

目的地が曖昧なまま頑張ると、
だいたい疲れる方向に努力してしまう。


3|「考える人」をやめて「動く人」になる初動ルール

目標を達成できない理由で、かなり多いのがこれです。
考えすぎて、動かない。

計画を立てて、調べて、リスクを洗い出して。
そのうち、時間だけが過ぎます。

本書では、これを「考える人」と呼びます。
対になるのが「動く人」。

動く人は、完成度を気にしません。
とりあえず動いて、現実からヒントを回収します。

この最初の一歩を、本書では「神初動」と呼びます。
ポイントは、うまくやることではなく軽くやることです。

神初動の定義(実用版)

  • 失敗しても致命傷にならない
  • 誰にも説明しなくていい

本にはないんですが、
* (なんなら)10分以内やる
があってもいいです。

本を1冊買う。
詳しそうな人に1通だけメッセージを送る。
それだけで、景色は少し変わります。

判断ルール

目標の意味は、考えている間には分からない。
動いたあとで、だいたい分かる。


4|「やめる」は失敗ではない。戦略である

「ここまでやったから、やめられない」。
これはサンクコスト効果という、かなり強い心理です。

本書はここも、あっさり切ります。

やめることは失敗ではない。判断です。

ポイントは、
やめるかどうかを感情で決めないこと。

そのために使うのが、
フェールセーフ(撤退条件)です。

  • いつまでに
  • どんな状態になったら
  • やめるのか

これを先に決めておくと、
「もったいない」ではなく、合理性で資源配分を変えられるようになります。

判断ルール

始める前に決めるべきなのは、成功の形ではない。
やめ時である。


まとめ|目標は「判断を続けるプロセス」

ここまでの話をまとめると、
目標達成は、根性とはあまり関係ありません。

  • 一番のリスクは諦めること
  • 人生の終わりから逆算する
  • 完璧より、軽い初動
  • やめる判断を先に持つ

目標は、一直線に達成するものではなく、
続けるか、やめるかを決め続ける行為です。

というわけで、最後に一つだけ。

今日、10分でできることは何でしょうか。

それで、十分だと思います。



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