こんにちは!JOL(@GIANSTEP1)です。
JINSとジャスパー・モリソンが組んだこのメガネ。
スクエアなウエリントンスタイル、Matte Black色ですが、
見た目は本当に“普通”なのに、やたら完成度が高いんですよね。
で、冷静に考えてみると、私自身はこれまで
わりと個性があるアイウェアを順番に買ってきたのに、
なぜこの“普通のメガネ”に惹かれて買ったのか?
という疑問が出てきました。
というわけで、今回はその辺の整理も含めて
ジャスパー・モリソンのメガネを紹介してみたいと思います。
さて、その疑問を解くには、まずモリソンの思想から話を始める必要があります。
1. ジャスパー・モリソンとは
—— “普通の最高形”をつくり続けてきたデザイナー**
ジャスパー・モリソンは、ロンドン・パリ・東京を拠点に活動するプロダクトデザイナー。
家具、照明、カトラリーから電化製品、時計、靴までとにかく幅広い。
彼の代表的な思想が Super Normal(スーパーノーマル) です。
・派手ではない
・特別でもない
・でも、生活の中でずっと効く“普通の形”をつくる
これが彼のデザイン哲学です。
今回JINSと組んだのは、まさに
「普通をちゃんとデザインする」 というプロジェクトでした。
JINSとしても、長年の定番になっている「JINS SCREEN」を、
今の時代に合う形にアップデートしたい
という流れでモリソンに声をかけたそうです。
“普通をデザインで作ろうとしたら誰に頼む?”
という問いの答えが、ジャスパー・モリソンだったわけですね。
2. 0.1mm単位で普通を再設計するプロセス
—— タイポロジーの総再検証**
モリソンが最初にやったのは、とにかくリサーチ。
・ウェリントン
・ボストン
・スクエア
こうした典型形状を、延々と分類・比較・評価。
新聞や雑誌から眼鏡をかける人の写真を大量に集め、
スタジオの壁がシルエットで埋まるほど分析したそうです。
ここで探していたのは、
“ど真ん中の普通ってどこ?”
という問いの答え。
眼鏡って、本当に0.1mm違うだけで印象が変わるので、
ミリ以下の調整でひたすら形を磨いていったといいます。
結果、誰がかけても違和感のない、美しい普通ができあがった。
3. ただの普通では終わらせない“隠し味”のディテール
あと、細かいことですが、完成した眼鏡には、微妙な質感の工夫があります。
・表面はクリア
・裏面はマット
この組み合わせによって、光の入り方でさりげない陰影が出る。
見た目はシンプルなのに、安っぽさが出ない設計になっているため、
“気づく人は気づく質の高さ”がしっかり宿っています。
4.そして最後に、ジャスパー・モリソン × JINSが埋めた穴
私が集めてきた4つのブランドには共通して
“何かの方向性を強める”
という特徴があるんですよ。
・強さ(DITA) 役割を強くしてくれるメガネ**
・静けさ(Lunor)内側を整えてくれる“静かな強さ”**
・起点(OG) クラシックの起点を理解するためのメガネ
・ニュートラル(OP) 都会的なニュートラル、全部をちょうどよくする
でも、“普通そのものを最適化した眼鏡”はなかった訳です。
そこで現れたのが
ジャスパー・モリソン × JINS。
これがまさに、私自身の
コレクションにおける“求めていた別の1ピース”
でした。
まとめ:私は高価な眼鏡を買い足したのではなく、“普通という思想”を買った
DITA:外向きの強さ
Lunor:内向きの静けさ
OG:起点のクラシック
OP:都会的中庸
モリソン:普通の再設計
この5つが揃ったことで、ようやく
「私自身の眼鏡地図」 が頭の中で完成した感じがあるんですよね。
そして今、
“ただ普通に生活するときの、自分の顔としてのメガネ”
という意味で、このモリソン × JINSを手に取ることあります。
普通をここまで丁寧につくるって、やっぱりすごい。
そんな気づきをくれる一本です。



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