OLIVER GOLDSMITH「CONSUL-S」「VICE CONSUL-S」 英国の“エレガントな黒縁”はなぜ今も人を惹きつけるのか**

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こんにちは!ジャイアン(@GIANSTEP1)です。

黒縁メガネって、どれも同じように見える瞬間がありますよね。でも、大人になるほど「同じに見えて、まったく同じじゃない」小さな差が効いてきます。その小さな差が、雰囲気とか、役割とか、“佇まい”まで変えてしまうのが面白いところです。

今日はその代表格として、私がずっと好きな OLIVER GOLDSMITH(オリバー ゴールドスミス)
CONSUL-SVICE CONSUL-S を紹介します。

合わせて、黒縁の世界で「ここが起点なんだよな…」と思わせてくれる系譜の話も併せて整理したいと思います。


1. OLIVER GOLDSMITHとは

—— 1926年創業、英国カルチャーの空気をまとったブランド

OGは1926年にロンドンで誕生した老舗ブランドです。

50〜70年代には、ピーター・セラーズやマイケル・ケインといった英国のアイコンが愛用して、“黒縁=英国ジェントル”というイメージを決定づけました。

一度休止した時期を挟みながらも、2005年に復活。現在は、製造の主軸を日本・鯖江に移し、クラシックなデザインに現代の精度が加わっています。

「英国デザイン × 鯖江の精密さ」
この組み合わせは強すぎますよね。


2. CONSUL / VICE CONSUL-S

(似たようでいて、ぜんぜん違う”黒縁の2本)

この2本、一見すると同じ黒縁の仲間に見えますが、掛けると性格がまったく違います。

ここでまず強調したいのが、
OGの黒縁の起点は「CONSUL」である
という事実です。

CONSUL が 1950〜60年代から続くオリジナルの基準点で、そこから
→ 柔らかさを加えた COUNSELLOR
→ さらに現代向けに薄くした VICE CONSUL-S
という順で派生しています。

つまり CONSUL がもっとも古く、他は派生モデル
この前提を理解したうえで読むと、フレームの性格がより鮮明になります。


■ CONSUL

“黒縁の基準”として生まれた OG の原点

特徴
・直線がきれいなスクエア
・薄すぎず太すぎず、絶妙な厚み
・英国クラシックの骨格が最も濃い
・幅広い顔に馴染む普遍性

1950年代のOGを象徴するウェリントンであり、黒縁の“原型”といえる1本です。
初めて黒縁を買う人にも、こだわり派にも勧められる安定感があります。


■ VICE CONSUL / VICE CONSUL-S

CONSUL を現代向けに“スリム化”したスマートモデル

特徴
・フロントはシャープ、レンズは柔らかい輪郭
・カシメやゴールドパーツのクラフト感
・立体的に見えるボリューム設計
・CONSULより個性が強く、上品に寄る

CONSUL が“正統派”なら、こちらは “エレガントな黒縁を求める大人向け” の一本。
薄く設計されているため、掛けた時の圧が少なく、表情の邪魔をしません。


3. なぜ OG の黒縁は“エレガント”なのか

(プラスチックなのに“きちんと感”が出る数少ないブランド)

(1) 厚みの取り方が上品
太いのに重く見えない設計。輪郭のバランスが絶妙です。

(2) 鯖江の磨き精度
反射の出方が柔らかく、線が本当にきれい。

(3) 英国スーツ文化との相性
黒縁が“道具”として洗練された背景がそのまま残っている。

その結果、古い映画でも現代でも “浮かない黒縁” が成立します。


4. CONSUL → COUNSELLOR → VICE CONSUL-S

(黒縁デザインの系譜と文化の継承)

ここからは少し寄り道ですが、
OGが黒縁文化を支えてきた理由 を歴史から見ていきます。

■ マイケル・ケイン × COUNSELLOR

黒縁文化の象徴を作ったのは彼です。

「国際諜報局」シリーズでケインが掛けていたのが COUNSELLOR
CONSUL の直線要素を残しながら、曲線と緊張感のバランスが絶妙で、
あれが“英国スパイの黒縁像”を決めたといっても大げさではないんじゃないかと思います。


映画での“黒縁文化”の継承

ちょっと前の映画の「キングスマン」。
ケインが掛けていたのは Cutler and Gross(C&G)

で、ここが面白いのですが
C&G の創業者グラハム・カトラーは OG 出身

つまり、
ケイン → C&G → そのルーツは OG
という一本線が歴史的に成立します。

さらに「オースティン・パワーズ」。
オースティンの父親役を演じたのはケイン本人。
作品の黒縁は C&G。
その祖先はハリー・パーマー(= COUNSELLOR)。

もう全部つながっています(考えすぎ?)。

「キングスマン」ではコリン・ファースの黒縁姿も素晴らしかったんですが、
個人的には 「シングルマン」の方がさらに色気があった派 です。

理由は簡単で、あの映画で使われていたフレームの形も、
個人的にOGのCOUNSELLORにかぶる雰囲気があって、
あの映画を撮ったデザイナーのトム・フォードも、なんとも
いいとこと突いてきました。


結論:映画に出てくる“英国紳士の黒縁”は、ほぼ OG の系譜に行き着く

これはブランドの製品説明ではなく、
英国カルチャーのDNAとして連続している現象なんですよね。


5. 総括:CONSUL / VICE CONSUL-S / COUNSELLOR の役割

CONSUL → 黒縁の基準点。最も古い“原型”
COUNSELLOR → 英国黒縁の象徴。文化的重心
VICE CONSUL-S → 現代向けにエレガンスを加えた派生

黒縁の入口としても、黒縁のゴールとしても成立するラインナップです。


最後に:マイケル・ケイン的着こなしの核心とは?

細身のタイ、ボタンダウン、黒縁。
やりすぎないのに、芯がある。

この“引き算の美学”を自然につくれるのが OG の良さで、
年齢を重ねるほどこの価値が分かってきます。

眼鏡で装いが整い、装いで態度が整う。
その循環をつくってくれるブランド。
それが OLIVER GOLDSMITH ですね。

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