こんにちは!ジャイアン(@GIANSTEP1)です。
前回は、VRソフトのVermillion(バーミリオン)やGesture VR(デッサン)ををきっかけに、
「私みたいな人が、なぜ絵を描くのか」について整理しました。
今回はその続きとして、
「なぜアートを“家に置く”のか」という話をします。
描く行為と、飾る行為。
一見別の話に見えますが、私の中ではかなり近い位置にあります。
1 | アートを家に置くのは、センスの話ではない
まず最初に、はっきりさせておきたいことがあります。
私にとって、
アートを家に置くことは
センスの表明でも、趣味の誇示でもありません。
「おしゃれだから」
「詳しいと思われたいから」
そういう理由ではない。
むしろ逆で、
何も考えずに見られるものを、生活の中に残したい
という動機に近いです。
2 | 30〜50代の生活は、情報と判断で埋まっていく
この年代になると、
家は「休む場所」であると同時に、
もう一つの仕事場になります。
メール。
通知。
ニュース。
ToDo。
家計。
将来設計。
気づけば、
家にいても脳はずっと外向きです。
そんな空間に、
さらに情報性の高いものを置くと、
無意識に判断が増える。
だから私は、
判断を要求しない視覚情報を置きたいと思っています。
3 | なぜ派手なアートではなく、静かな作品が残るのか
結果として、
家に残っているのは、
強いメッセージ性のある作品ではありません。
色数が少ない。
構図が静か。
意味が一義的でない。
いわゆる「分かりやすいアート」は、
最初は刺激的ですが、
毎日見るには情報量が多すぎる。
静かな作品は、
見ようとしなければ、ただの背景になります。
でも、ふと目に入ったときに、
思考を止める方向に働く。
これが重要です。
4 | アートは「考えさせるもの」ではなくていい
アートというと、
「何を表現しているのか」
「どう解釈するか」
を考えがちです。
でも、生活空間におけるアートは、
必ずしも思考を刺激する必要はありません。
むしろ、
- 判断しなくていい
- 理解しなくていい
- 意味づけしなくていい
この条件を満たす方が、
家との相性はいい。
私は、
アートを“見る対象”ではなく、“在るもの”として置いています。
5 | 描く行為と、置く行為は同じ方向を向いている
Vermillionで絵を描くとき、
私は「うまく描こう」と思っていません。
同じように、
家に置くアートも、
「評価しよう」とは思っていない。
共通しているのは、
- 成果を求めない
- 正解を探さない
- 説明責任を負わない
という点です。
描くことも、
置くことも、
判断の外側にある行為。
だから、この二つは自然につながります。
6 | メンターがオフィスや自宅にアートを置いていた理由
昔、私のメンター(他の記事:)は、
オフィスや自宅に必ずアートを置いていました。
当時は、
「趣味なのかな」
「余裕の表れかな」
くらいにしか思っていませんでした。
今なら分かります。
あれは、
思考を加速させるためではなく、減速させるためだった。
特に彼専用のオフィスには、
いわゆるデッサンがサイドに置いてあったのですが
訪れるたびに、一旦そこで視線が止まると
思考のスイッチが、強制的に切り替えさせられる感覚がありました。
判断を続ける立場にいる人ほど、
意識的にブレーキを設計しないといけない。
アートは、そのための装置だった。
7 | 家にアートを置くことの実務的なメリット
かなり現実的な話をすると、
家にアートがあることで、
- スマホを見る頻度が下がる
- 何もしない時間を肯定しやすくなる
- 思考が散らかりにくくなる
こういう効果があります。
派手な変化ではありません。
でも、積み重なると効いてくる。
30〜50代にとって、
この「微差」はかなり大きい。
8 | 高価である必要はない
ここも重要です。
アートは、
高価である必要はありません。
・版画
・ドローイング
・プリント
・自分で描いたもの
どれでもいい。
重要なのは、
そこに意味を背負わせすぎないこと。
「価値があるから置く」ではなく、
「生活に負荷をかけないから置く」。
この逆転が起きると、
アートとの距離が一気に縮まります。
9 | 結論:アートは、生活のノイズを減らすために置く
私がアートを家に置いている理由は、
感性を磨くためでも、
教養を示すためでもありません。
判断し続ける生活から、一瞬だけ降りるためです。
Vermillionで描くこと。
家にアートを置くこと。
どちらも、「削れないための設計」。
30〜50代になると、意識しない限り、
生活から制作も余白も消えていきます。
だから私は、
描き、
置き、
その状態を保とうとしています。
どんなの置いているの?
いくつかある中でも、彫刻家・基俊太郎「黒のエチュード」を好きですね。できたら、いつか「脱ぐ女」「裸の女たち」「絵馬」なども揃えたいと思っています。



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